アンティークドールのリメイクを始めた頃、私はメルカリで1体3,000〜4,000円くらいで販売していました。
アンティークドールって、かわいいけれど結構高い。
だから、
「もっと気軽にアンティークドールを楽しめるものがあったらいいな」
と思って始めたのが、割れたアンティークドールのヘッドを使ったリメイクでした。
海外から古いヘッドを買って、きれいにして、ペイントして、手足を作って、ボディを縫って、洋服を着せる。
全部やると、なんだかんだ1体8時間くらいかかります。
それを3,000円で販売。
時給の計算はしないことにします(笑)。
それでも最初は楽しかったんです。
100年近く前に作られて、割れて、土の中に埋まっていたドールが、もう一度ドールの姿になって誰かの家に行く。
それだけで嬉しかった。
ところが、あるときちょっと疲れてきました。
メルカリで販売していると、時々値下げのご依頼をいただくことがあります。
これはもうメルカリあるある。
少しでもお安く買えたら嬉しいし、値下げをお願いしてみること自体は全然普通のことですよね。
ただ、当時の私はなぜかそこにちょっぴりモヤモヤしてしまっていました。
そして、そんなことにモヤモヤしている自分にも疲れる(笑)。
そこでChatGPTに相談しました。
「高く売りたいわけじゃない。でも、このお値段からさらに値下げ希望がくると、ちょっぴりしょんぼりする」
すると、
「8時間かけて3,000〜4,000円は安すぎる」
と言われました。
たしかに、時間だけで考えたらそうなのかも(笑)。
そして話しているうちに、
安く売ること=優しさではない。 自分が消耗しない価格で売ったほうがいい。
という話になりました。
なるほど。
それならEtsyで、ちゃんと作品として販売してみよう!
海外販売もできるし、日本よりずっとたくさんのアンティークドール好きがいる。
よし、これからは安売りしないぞ!
……と思いました。
そして現在。
3,000円で売っています。
あれ? 結局元に戻ってる(笑)。
でも、一周回ってちょっと考え方が変わりました。
別にこれで生活しようとしているわけでもないし、たくさん作って売らなきゃいけないわけでもない。
作りたくなったときに作る。
そして完成したドールを見て、
「この子かわいい!」
と思ってくれる人がいたら、その人のところへ行ってもらう。
それが一番、みんなしあわせ!!
もちろん、手間を考えれば3,000円は安いです。
でも今は、
「8時間もかかったのに3,000円……」
ではなく、
「8時間遊んで、最後に3,000円もらえた」
くらいの感覚です(笑)。
これなら悪くない。
しかも家には、リメイク途中のドールが約20体くらい。
まだリメイクしていない割れたアンティークドールのヘッドが約100個くらい。
完全に仕入れすぎています(笑)。
だから急いで作る必要も、急いで売る必要もありません。
作りたい子がいたら作る。
作りたくなかったら作らない。
売れたら、
「この子、次のおうち決まったんだ。よかったね」
と思う。
今はそれくらいがちょうどいいです。
商売として考えたら、たぶん正解ではありません。
でも趣味って、本来こういうものなのかもしれません。
利益を最大化することより、作っている自分が楽しくて、完成したドールを大切にしてくれる人がいる。
それで十分。
「優しいと商売できないね(笑)」
なんて話をしていたのに、結局私は商売よりドール愛を選びました。
まあ、それも私らしくていっか、と思っています。
ドールちゃんたちが新しいお家に行って、みんなしあわせになあれ。
そして、ドールちゃんたちをお迎えしてくださった皆さまにも、たくさんのしあわせが訪れますように♡