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揺れても、戻ればいい。

バレエ界で、大きなコンクールが始まります。

娘は去年、初めて出場しました。

結果は予選落ちでした。

そしてなぜか、

本人より母の方がめちゃくちゃ力が入っていました(笑)。

今思えば、娘はそこまで気にしていなかったんです。

でも私は、ものすごく気にしていました。

結果を見て落ち込んだり、
他の子を羨ましいと思ったり。

ちゃんと平等に見てもらえているんだろうか、と思ったり。

ここまでお金も時間もかけて、この結果なのかと思ったり。

何が足りないんだろう。
もっと何をすればいいんだろう。

そんなことばかり考えていました。

そして最後には、

「もうバレエなんてやめた方がいいんじゃないか」

とまで思っていました。

娘は別に気にしていなかったのに(笑)。


それからいろいろあって、娘はバレエ教室を移籍しました。

今は楽しく踊っています。

私も、

もうコンクールはそんなに出なくてもいいかな。

と思うようになりました。

順位よりも、娘が楽しく踊っていることの方が大事。

自分でもそう思っているはずでした。

なのに。

今年もそのコンクールの時期がやってきました。

まだコンクール自体は始まっていません。

それなのにInstagramを開くと、もう関連する投稿がたくさん流れてきます。

「○○先生のワークショップを受けました」
「○○先生に見ていただきました」
先生との記念写真。

そんな投稿が次々と流れてきます。

それを見ていると、去年感じていたいろんな気持ちが蘇ってきました。

羨ましい気持ちもある。
なぜか焦る気持ちもある。
そして、ちょっとモヤモヤする。

あー、私まだこんなに気にしてるんだ(笑)。

見なきゃいいのに(笑)。

でも見ちゃう。

そしてまた気になる。

なんだか苦しくなってきて、娘に言いました。

「ママ、Instagram見てたら去年のこと思い出して、また苦しくなってきた」

すると娘。

「ママ、力入りすぎなんだよ」

……はい(笑)。

去年も、私が力入りすぎているのが嫌だったそうです。

知らなかった。

いや、薄々は気づいていたかもしれない(笑)。

だって出場するだけでもお金はかかるし、そこまでにレッスンもして、準備もして。

母としては、

出るからには!!

となっていました。

でも娘は、そこまでじゃなかった。

完全に母だけ前のめりでした。


じゃあ、私は何であんなに必死だったんだろう。

考えてみました。

私は別に、娘を「何位にしたい」と思っていたわけではないんです。

そもそも、順位なんてどうでもいいと思っていたはずでした。

じゃあ、何が欲しかったんだろう。

たぶん私は、

娘の頑張りを認めてもらいたかったんだと思います。

毎日のようにレッスンに通って、
帰宅は22時を過ぎることもありました。
それでも次の日には学校へ行く。

担任の先生から、
「いつも眠そうにしているので心配です」
と言われたこともありました。

それでも娘は、疲れが残った体のまま学校へ行って、バレエへ行って、また次の日には学校へ行っていました。

こんなに頑張っているんだから、誰かに認めてもらいたかった。

今思えば、私はそう思っていたのかもしれません。

こんなに頑張ってるんだから、

誰かに「いいね」と言ってほしかった。

報われてほしかった。

だから結果が出ないと、

「どうして?」

と思った。

そしてその答えを探して、

娘の足りないところを探してしまった。

もっと練習しなきゃ。

もっと筋肉をつけなきゃ。

もっと頑張らなきゃ。

娘より、

私の方が結果に囚われていたのかもしれません。


今年、娘は出場していません。

だから当然、結果を待つこともありません。

点数を見ることもない。

誰かと比べる必要もない。

何もない。

そして今、

ものすごく心が穏やかです(笑)。

それが今の私にとっては、たぶん答えなんだと思います。

もちろん、出場して頑張っている子たちはすごいと思う。

娘だって、またいつか「出たい」と言うかもしれません。

そのときはそのとき。

そして私も今年のコンクールを見るのは、実はちょっと楽しみです。

だからInstagramも、たぶん見る(笑)。

羨ましいと思うこともあると思う。

また少し揺れるかもしれない。

でも、いいのかなと思います。

揺れても、戻ればいい。

去年の私は、娘よりずっと前のめりになって、結果の中に答えを探していました。

今年の私は、少し離れたところから見ています。

そして横には、相変わらずバレエが好きな娘がいます。

コンクールで勝つためというより、
ただ、踊ることが好き。

たぶん娘は、ずっとそれだけだったのかもしれません。

本人は去年の結果なんて、たいして気にしていない。

母だけが一年越しにまだ考えている(笑)。

疲れたなー。

ほんとに。

でも今年は、

ただバレエを楽しんで見ようと思います。

娘のバレエは、娘のもの。

母は母の人生をやろう。

……と書いておかないと、またすぐ忘れるので(笑)。