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30代になりたて、時給900円に衝撃を受けてプログラマーになった話。

20代の頃、私は旅行会社で働いていました。

事務の仕事をしながら添乗にも行って、毎日のように残業。

へとへとになるまで働いているのに、お給料はびっくりするくらい安かったです。

でも、旅行の仕事は嫌いじゃなかった。

ワーキングホリデーに行ったり、いくつかの旅行会社に転職したり、仕事を通していろんな場所にも行けました。

そんな中、大手の旅行会社に派遣社員として入ることになりました。

しばらく働いた頃、契約社員にならないかというお話をいただきました。

ちゃんと採用試験があって、無事に合格しました。うれしかったです。

ただ、募集要項などに給与の記載はなく、時給を知ったのは契約書が届いてから。

900円。

え。

900円?

毎日こんなに働いて?

え、高校生のバイト代なのかな……。

毎日こんなに働いて、30代になって、時給900円。

私、このままでいいの?

と思いました(笑)。

そして、断りました。

旅行業界にいる限り、お給料は上がらない

そのとき思ったんです。

旅行会社から別の旅行会社へ転職しても、結局あまり変わらないんじゃないか。

だったら、業界そのものを変えよう。

旅行会社では、団体旅行の管理に、外注で作られたシステムを使っていました。

何これ、簡単そう!しかも楽しい!

これなら私もできるかも!

と思ったんです。

今考えると、なぜそう思ったのかよく分かりません(笑)。

プログラムなんて書いたこともない。

そもそも私は、プログラミングなんて理系の頭のいい人がやるものだと思っていました。

でも、なんだかできそうな気がした。

そこで私は、通信業界の仕事に応募しました。

そして、

「マクロできます」

と言いました。

できませんでした(笑)。

「マクロできます」と言ってしまったので、やるしかない

仕事が始まったら、当然マクロを使わなければなりません。

だって、

「できます」

って言っちゃったから(笑)。

こういう本を自分で買って勉強したり

人が書いたコードを必死に見ました。

これを変えたらどうなるんだろう。

ここは何をしてるんだろう。

分からないことが出てきたら、ググる。

また分からなくなったら、ググる。

それを繰り返していたら、

あれ? 私、できるじゃん。

となりました。

プログラムって、理系の人にしかできないと思ってた。

でも、そんなことなかった。

分からなければ調べればいい。

動かなければ直せばいい。

そうやって少しずつ覚えていきました。

あれから20年

気づけば、それから20年くらい経ちました。

そして今も私は、プログラマー……なのかな?

一応、ITの仕事をしています(笑)。

ただ、昔みたいにコードを書くことはほとんどなくなりました。

今の仕事は、部品を積み上げてシステムを作っていくような感じです。
……書いてみたら、めちゃくちゃ簡単そうな仕事だな(笑)。

それでもコードが必要になったら、

今はAIに、

「これ書いて」

と言えば、一瞬で書いてくれる。

なんていい時代になったんだ。

20年前の私が見たら、びっくりすると思います。

そして今。

私は家で仕事をしています。

通勤しなくていい。

毎日会社に行かなくていい。

それでも、ちゃんと仕事がある。

フルリモート、楽!!(笑)

30代になりたての、あの日。

時給900円の契約書を見て、

「バカにしてるの?」

と腹を立てた私。

20代ならまだ「こんなものなのかな」と思えたかもしれない。

あそこで、

「まあ、仕方ないか」

と契約していたら。

今も旅行業界にいたかもしれないし、まったく違う人生になっていたかもしれません。

あの頃は、20年後に家でパソコンを開いて仕事をしている自分なんて、想像もしていませんでした。

でも、あの日の私が、

「だったら違う仕事をやってみよう」

と思ってくれた。

だから今の私があります。

20年前の私。

マクロできないのに「できます」って言ったのは、褒められたことじゃないけど(笑)。

結果的には――

グッジョブ!!

振り返ってみると、私は昔からこうだったのかもしれません。

できるかどうかを考えすぎる前に、とりあえずやってみる。
ときには、ちょっとハッタリもかます(笑)。

そして、やることになったら必死でなんとかする。

20年前のあのハッタリが、今の私の仕事になりました。

そして明日も、仕事でよく分からないやつをやらなきゃいけません(笑)。

締め切りは今月末。
無駄に連休もあるし(笑)。

いや、できる!

たぶん20年前から、私はずっとこんな感じです。